遠山病院メディカルコーポレーション

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2026.07.30

【スタッフジャーナル】インタビュー 看護部・Sさん

「女性でも手に職をつけなければ」と考えたことがきっかけでした。育った家庭の影響もあり、性別にかかわらずしっかりと自立したかったのです。理系科目が苦手ではなかったことから、看護師を目指し始めました。

私が通った岩手女子高校の看護科は、高校課程3年間を修了すると准看護師試験の受験資格が得られ、そのまま専攻科に2年間進むと正看護師国家試験の受験資格まで得られる「5年一貫教育」の仕組みになっています。一般的には高校卒業後に准看護学校、正看護学校と進み21歳で正看護師になるところを、私はこの制度のおかげで、20歳で資格を取ることができました。早く資格を取って、自分の力で稼ぎたかったのでありがたかったですね。

資格取得後は東京に就職しましたが、子どもを授かったことをきっかけに地元盛岡へ。出産後は早い段階で職場復帰しようと考え、22歳のときに働き始めました。

子どもは自宅近くの保育園にお世話になりました。当時、保育園がまだ決まっていないことを職場に伝えると、市役所への相談を勧められ、連絡も取り次いでもらったおかげで無事に決定。そうした周囲のサポートもあり、働ける環境が少しずつ整っていったんです。

母が近くにいて協力してもらえたこともあり、心置きなく仕事に打ち込むことができましたし、その分、学校行事などにはできる限り参加し、役員も引き受けてきました。

20代の頃は、実践的な業務を中心に担当していましたし、東京で血液疾患の看護を経験してから入職したこともあり、新人でありながら周囲にその知識を伝える機会もいただきました。先輩から「新しい風をどんどん吹き込んでほしい」と言われたことは、今でも印象に残っていますね。20代後半から任されていた新人教育も、30代からは正式に担当することになりました。

年齢の近いスタッフが新人教育を担当したほうが相談しやすいのではという考えから、プリセプター制度を導入。業務内容によって担当は変わっても、メインの指導役を1人立てる形で運用しています。

当院は診療科を細かく分けず、内科全般を幅広く診ていることが特徴です。科が分かれていない分、スタッフには幅広い対応力が求められます。以前は外科もあり、同じ病棟で外科と内科の患者さんを同時に受け持つこともありましたね。

患者さんはご高齢の方が比較的多く、救急の受け入れもあります。

今はマネジメント業務の割合が多くなりましたが、私が直接指導するのは、自分より二つ下の世代までという気持ちでいますので、主任クラスがそれぞれの持ち場でスタッフを指導する体制をとっています。

管理当直の業務では急変や患者さんがお亡くなりになった際の対応、救急対応なども担っています。

現在は患者さんをできる限り自宅にお帰しするという国の方針があるので「この状態まで回復すれば自宅に戻れる」という見立てをもとにして、そこに向けてどう支援していくか、ご家族とどのように暮らしを組み立てていくかまで見届けられる点にやりがいを感じていますね。

やっていてよかったと思う瞬間は、「ありがとうございました」「おかげさまでした」という言葉とともに、元気に退院されていく患者さんの姿を見送るとき。残念ながらお亡くなりになる患者さんもいますが、そういう場面でもご家族から感謝のお言葉をいただくこともあり、この仕事をしていてよかったと感じます。

患者さん自身の意思はもちろんですが、ご家族の抱える思いも同じくらい大切です。納得できるまでに時間がかかるようなときも患者さん、ご家族に寄り添っていくこと。それも看護の一部だと考えています。

今の役職になってからは「自分たちが働きやすい職場をつくる」ということを常に目標にしつつ、業務のあり方を少しずつ見直してきました。小さなことから大きなことまで、変えていきたいことはまだまだ数多くあります。

若い世代のスタッフの考えも尊重しつつ、遠山病院で働くひとりひとりがどう感じるのかを丁寧に共有しあう。そうやって働きやすい職場を一緒につくっていきたいですね。